“虚ろな世界に君だけ”

あれ？なんかこのフレーズ、拳修で行けるんじゃね??
とか久々に聞いてて思ったジャンヌの「マリアの爪痕」(笑)


今まで隊長復帰後模造設定を始める前の下準備として、辻褄合わせの為に軍勢×副隊長を躍起になって増やしていたんだけども。
そろそろ目的地が見え始めた今頃になって、

軍勢×副隊長が禁忌くさくておいしい事に今更ながら気付きました（遅っ!!）

これで関係なんか持っちゃった日にゃ、正しく他人には言えない秘密の恋めいててどこの失楽園ですか!?みたいな。
いや、最終的には幸せにはしてやるけどな!(苦笑)
障害があればあるほど燃え上がるのよ私。

しっかし今頃って……いつまで経っても終わらない絵と睨めっこしてたらうっかり……!!(笑)
連作の続きとか、折角軌道に乗ったのにまた停滞かよっ！
ほんと天邪鬼だな、自分よ……。
まぁ、それはいつもの事だけどさ（笑）
とりあえず自分の欲の赴くままに行きたいと思う。

そんなこんなで、このネタで話を考えてみた。
仕事中はすごい勢いで世界が展開していたにもかかわらず、いざ仕事終わって医者行って家帰ってきたら大部分考えた文を忘れていたという……もったいねぇぇぇ!!!!（汗）

なので眠い目擦りながらこれ一本書き上げるのが精いっぱいだったよ（汗）
下のリンク内にこっそりUPしておくんで大丈夫そうな人はどうぞ。

一歩間違うと悲恋系……裏になりきれてない裏気味具合（汗）
ジャンヌ聞いてたはずなのに、なんでタイトルKOTOKOの神曲なんだよ?!とかいうのは気にしない(笑)
これ３部作くらいにしたいなー、とは思うんだけど……できたらいいな； 
軍勢にせよパラレルにせよネタはくさる程にあるのに形にするのは難しい（汗）

※軍勢（虚寄り）×死神



「原罪の鎮魂歌（レクイエム）」



これ以上の抵抗は無駄と悟ったのか。
あらがう事を止め、代わりに見上げてくるのは磨ぎ澄まされた刀の様な瞳。
咬み殺す様に威圧的なそれを受け止め、俺は口元に笑みを浮かべた。

唇を落とせば、僅かに硬くなる身体。
着乱れた死覇装を更にはだけさせ、無数の紅い痕を散らす。
そうして肌の至る所に所有の証しを刻み付けた。

羞恥と屈辱で染まる頬。
なおも睨み付けてくる瞳は熱に潤み、威嚇の意味さえ成さないどころかそれが逆に相手を煽る要素になっている事を気付いているのかいないのか。

こいつは虚を刈る『死神』で。
俺はその虚に魂の一部を侵された、『仮面の軍勢』。

決して相入れる事のない存在。
決して関わりを持つ事を許されぬ存在。

だが、そんなものはどうだっていい。
そんな割り切り方をする俺に気に入られたばかりに。
始末を命じられている筈の男に組み敷かれ、その身体をいい様に柔躙されて。
もたらされる愛撫に身を震わせては、息を殺している。
こんな事がバレたら、きっとこいつはただでは済まないだろう。

そう、解っていても。

そんなにも欲しいのなら、力ずくで奪えば良いと。
二度と高くは飛び立てぬ様に、その風切り羽根を斬り落とし、腕の中に縛りつけてしまえば良いと。
自分の中に居る、白く淀んだもう一人の自分が嘲笑う。

それに耳を傾けて、自らの欲に惑わされ溺れる俺はもう、ヒトとしての心を亡くしているのかもしれない。

だからせめて。
いとおしいと囁きながら、その身体を優しく、優しく抱いてやる。
こいつが俺の元に訪れて、俺の喉元に刃を向けるその度に。
嫌がる体を押さえ付け、俺の存在と快感だけをその身に与え、奥底に刻み続ける。
何度も何度も。
いつかこいつが自分から、俺の元を離れられなくなる様に。

――早くここまで堕ちて来い、修兵。

そう、耳元で甘く囁けば。
きつく閉じ、伏せられたその長い睫の先から、一筋の涙が溢れ落ちて頬を伝った。