その面影は鮮明に色付いたままで。

更新更新～♪

拳修自主お題に「面影/Trace」をUPです。
現在UPしてる４つの小説は全部が全部同じ世界観で統一してる話じゃないんだけど、その全て対応している原点というか、核になってる話だったり。
いっつも頑張ってる修兵だけど、やっぱりどこか心に翳りがあるんじゃないかなーと思って書いたので、大分切ない感じになりました。

根本的なところは変わらないとはいえ、書き始めに考えてた話と大分内容が変わっちゃった話。
最初は夢の中で想いを馳せてたのが、気がつけば副隊長就任直後の設定に。
でも出来上がりを見る限り、全然こっちのが良いので結果オーライということで(笑)
実はストックよりも大分あとにできた話だったんだけど、UPしたくてうずうずしてたんだこれ(笑)

死神にとっての百年は、気が遠くなる程の長い時間ではないのだろうけど、でもやっぱり年を重ねる毎にたった一時の間だけ耳にしたその声色は薄れていってしまうと思うのですよ。
今も確かに残るのはそれがとても力強かった事とか、自分に向けられた言葉とか、そういった記憶だけで。

そうやって忘れて行く事が嫌で、せめて面影だけは忘れずにいたいと一番目に付く場所に刻んだ刺青。
毎日鏡を覗き込む度に、その面影を繰り返し繰り返し思い出しては忘れない様に心に留めて。
あの人に護ってもらったこの命が繋がっている限り、魂に焼き付けたあの銀色を失くさずに生きて行こうと誓っていたら良い。

それでもやっぱり、心の何処かであの背中を探している自分がいて。
副隊長としての立ち振る舞い方も、自覚してやっているわけじゃなく無意識の内に拳西の影を追っているような気がする。


更新作業中にやけに聞きたくなって流してたのは北出菜奈の「アントワネット・ブルー」でした(笑)
温もりを探してる感じが切なくて良いよ。

でも実際問題、あの事件の話ってどこまで隠蔽されてんのだろうか？
修兵はどこまで知っててどこまでを知らないんだろうというところがごっさ気になる……。